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松坂人気広がる、立見席も完売　
レ軍のキャンプ地から約２００キロ以上離れた敵地ジュピターでも、松坂人気は広まっていた。松坂が登板した６日（日本時間７日）のマーリンズ−レッドソックス戦の観衆は満員札止めの８０４４人に、立ち見席１５００枚も完売。２００枚の当日券に朝４時から並んだ中学生もいた。通常のオープン戦は観衆３０００人程度。球場関係者が「こんなことは見たことがない」と驚きの声を漏らすほどだった。敵地では異例とも言える３００枚の松坂Ｔシャツもほぼ売り切れ、降板後は右翼でクールダウンのランニングを行った際にもファンが殺到し声援を送っていた。

松坂に震え上がるＮＹメディア　
マーリンズ戦で３回を無失点に抑えたレッドソックス松坂大輔投手（２６）に、宿敵ヤンキースの地元ニューヨークのメディアも震え上がった。「偵察」で２紙が記者を派遣する異例の取材態勢。辛口だった前日の井川評とは対照的に、こちらは賛辞を並べた。ニューヨーク・ポスト電子版は７日、「まだ４０〜５０％の力だと言っている。もし本当ならヤンキースや他のア・リーグ球団には厄介な問題」と評判通りの実力に目を見張った。デーリー・ニューズ紙電子版も「マダックス（現パドレス）とティアント（レ軍元エースで通算２２９勝）を合わせたような無駄のないフォーム」とうなった。

好投松坂にマーリンズ打線も脱帽　
マーリンズ打線は脱帽のコメントを並べた。昨年２７本塁打、９０打点を記録し、ルーキーながら球宴に出場した２番打者のアグラは「直球が伸びていてスピードがあった。それでいながらカーブは遅くブレーキがかかっていた」。第１打席では、外角いっぱいの直球に手を伸ばして中前打を放つ実力も見せたが「こういうピッチャーと対戦するとアドレナリンが出る」と振り返った。

　昨年のナ・リーグ新人王に輝いた１番打者のラミレスは「球が速いわりに制球もいい。マツザカがア・リーグで良かったよ」と２打数無安打の結果に脱帽。正捕手のオリボは「スライダーが消えるように曲がって当たらないと思った」と真剣な表情で語った。